デザインをする上でなぜこの色を使うべきなのか?という問いに対する答えが明確に説明できなければいけない場面がデザイナーにはあると思います。デザイナーは感覚の領域と論理の両方の領域を同時に考えてその色を使っているとはいえ、これを正確に他人に説明するのはとても労力のいる仕事です。
この記事はデザイナーがなぜこの色を採用したのかを説明する上で役に立つことを目的として、全10色(赤・橙・黄・緑・青・桃・紫・茶・黒・白)の色が持つ一般的とされる象徴的な意味や、関連づけられる事が多い意味や感情やイメージ、人に与える心理的効果などをまとめました。
赤(レッド)
情熱・興奮・愛情・怒り・危険
人の強い感情を表す事ができる色。ポジティブな意味では情熱や愛を表現できるがネガティブな意味では暴力・危険・攻撃といった色として知られている。
橙(オレンジ)
陽気・活発・暖かい・優しさ・喜び
エネルギッシュで陽気な色。コミュニケーションの促進や食欲を刺激する効果もあるとされています。
黄(イエロー)
幸福・明るさ・希望・喜び・注意・陽気
陽気さと遊び心を感じさせ、人の心を明るく楽しくさせる色。同時に視覚的に最も見やすい色の一つで幸せな気分にしてくれる。
緑(グリーン)
癒し・調和・安定・優しさ・自然・成長・新鮮さ
自然そのものを表すことによく使われる色。リラクゼーション効果があり、穏やかな気持ちにしてくれる。
青(ブルー)
信頼・誠実・静か・知恵・希望・理性・平和・寒い
心を落ち着かせ普遍的に好まれる色の一つ。特に男性に好まれやすい傾向がありビジネスにおいては信頼の構築においてよく使われる。
桃(ピンク)
ロマンス・ソフト・控えめ・素朴・落ち着き
感情を落ち着かせ愛やロマンスを表現しやすい色。女性の色として関連づけられることが多い。
紫(パープル)
神秘的・高貴・富・グラマラス・落ち着き・スピリチュアル
エレガンスと結びつきが強い一方で、神秘的な側面も持ち合わせる色。
茶(ブラウン)
伝統・知恵・温もり・信頼・自然・安定
刺激が少なく素朴な色。土と大地の色でアウトドアや農業に強い関連がある色。
黒(ブラック)
高貴・神秘的・重厚・冷徹・暗い・悲しい・死
黒一色で表現されたものは洗練され高級感を与えるとされています。一方で恐怖などのネガティブなイメージも併せ持っています。
白(ホワイト)
清潔・真実・無関心・中立・純粋
清潔感を与えるためによく使用されれ色であると同時に、白は新たなスタートを象徴する事も出来るとされています。