JavaScriptは、Webページに動的な機能を追加することができるプログラミング言語です。HTMLやCSSとともに、Web開発の三本柱の一つとして広く使われています。
JavaScriptでできることは非常に多岐にわたり、以下にいくつかの例を挙げます。
- ユーザーの入力に応じた動的なWebページの生成
- Webページ上でのアニメーションや動きの付加
- Webページ上でのデータの取得や送信
- ブラウザのストレージにデータを保存して、次回アクセス時に再利用する
- 外部APIとのデータの受け渡し
JavaScriptを学ぶには、まずは基礎から学ぶことが大切です。以下に、基本的な文法の例を示します。
// 変数の宣言
let name = "John";
// 関数の宣言
function sayHello() {
alert("Hello, " + name + "!");
}
// 関数の呼び出し
sayHello();
この例では、変数nameに”John”という文字列を代入し、関数sayHello()を宣言しています。関数の中では、console.log()を使って、”Hello, John!”という文字列を出力しています。最後に、sayHello()関数を呼び出すことで、”Hello, John!”という文字列がポップアップボックスがWebページ上に表示されます。
Chromeを使い実際に実行してみます。
右クリックで「検証」を選びます。
次にコンソールというタブがあるので、
>
この記号の隣に先ほどの基本的な文法をコピペしてエンターキーを押します。
そうすると”Hello, John!”というポップアップが表示されます。
※表示されたポップアップはOKを押しても閉じましょう。
変数の宣言と代入
変数は、データを保存するための領域です。以下のように、var、let、constキーワードを使って宣言し、値を代入することができます。
var name = "John"; // 文字列
let age = 30; // 数値
const PI = 3.14; // 定数
varキーワードは、古いバージョンのJavaScriptで使われていた変数宣言の方法です。letはES6で導入された、ブロックスコープを持つ変数宣言方法です。constは、定数を宣言するためのキーワードで、一度値を代入したら変更することができません。
データ型
JavaScriptには、以下のようなデータ型があります。
- 文字列(String)
- 数値(Number)
- 真偽値(Boolean)
- 配列(Array)
- オブジェクト(Object)
- null
- undefined
それぞれのデータ型に対して、異なる演算や操作を行うことができます。たとえば、文字列型に対しては文字列の連結や分割、数値型に対しては四則演算や比較演算、配列に対しては要素の追加や削除などができます。
演算子
JavaScriptには、以下のような演算子があります。
- 算術演算子:+、-、*、/、%(剰余)
- 比較演算子:==、!=、===、!==、>、>=、<、<=
- 論理演算子:&&(論理積)、||(論理和)、!(論理否定)
- 代入演算子:=
+=
-=“*=など
条件分岐
条件分岐は、if文を用いて記述します。以下は、変数ageの値に応じて、メッセージを表示する例です。
let age = 20;
if (age >= 20) {
console.log("成年です");
} else {
console.log("未成年です");
}
また、else ifを用いて、複数の条件分岐を行うこともできます。
let score = 80;
if (score >= 90) {
console.log("優秀です");
} else if (score >= 70) {
console.log("良いです");
} else if (score >= 50) {
console.log("普通です");
} else {
console.log("がんばりましょう");
}
この場合、変数scoreの値が、90以上であれば”優秀です”、70以上90未満であれば”良いです”、50以上70未満であれば”普通です”、50未満であれば”がんばりましょう”が表示されます。
繰り返し処理
JavaScriptにおける繰り返し処理は、for文やwhile文を用いて行います。以下は、for文を使って、1から10までの数字を表示する例です。
for (let i = 1; i <= 10; i++) {
console.log(i);
}
for文では、let i = 1で初期化し、i <= 10で条件を指定し、i++でカウントアップしています。console.log(i)で、変数iの値を表示しています。
また、while文を使って同じことを行うこともできます。
let i = 1;
while (i <= 10) {
console.log(i);
i++;
}
while文では、初期化とカウントアップを手動で行う必要があります。
以上が、JavaScriptの基礎編でした。もちろん、JavaScriptには他にもたくさんの機能や文法がありますが、これらをマスターすることで、より高度なプログラミングが可能になります。
最後に変数の宣言と代入・条件分岐・繰り返し処理を全てまとめた実行してみます。以下のコードを全てコピーして、メモ帳などのエディタで保存します。
ファイル名はindex、ファイルの拡張子(html)として下さい。
このようになればOKです。index.html
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>JavaScript Sample</title>
</head>
<body>
<h1>JavaScript Sample</h1>
<p id="message"></p>
<script>
// 変数の宣言と代入
let message = "Hello, World!";
console.log(message);
// 条件分岐
let score = 80;
if (score >= 90) {
console.log("優秀です");
} else if (score >= 70) {
console.log("良いです");
} else if (score >= 50) {
console.log("普通です");
} else {
console.log("がんばりましょう");
}
// 繰り返し処理
for (let i = 1; i <= 10; i++) {
console.log(i);
}
</script>
</body>
</html>
保存をしたら、ブラウザで開きます。
真っ白い画面に「JavaScript Sample」と書かれています。
次にChromeであれば、右クリックで「検証」を選びコンソールを見て下さい。
Hello, World!
良いです
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
このような内容が表示されていますね。
これは先ほど書いたJavaScriptの実行結果になります。
いかがだったでしょうか。この記事では「JavaScriptとは?基礎編」と題しJavaScriptの基礎をご紹介しました。